10Feb

人混みが苦手なのは、心理的にも注目したい要因があります。混雑するお店や満員電車の中などは、誰でも好んで行くところではないですよね。
体力的に疲れるのはよくあること。しかし人によっては精神的な苦痛を感じるほど、人混みが苦手な場合もあるのです。
つい週末を避けて平日を選ぶ人、混雑しないお店に行く人など、意識して人混みを避けながら生活するのは大変ですよね。
無理せず毎日快適に暮らすためには、人混みが苦手な心理を理解して、できることから改善していきましょう。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
人混みが苦手に感じる心理背景について
すぐ隣に誰か座るほど混雑している待合室よりも、ガラガラで好きなところに行ける環境のほうが快適です。なぜ人混みは苦手に感じるものなのか、心理的な理由を詳しく見ていきましょう。
コミュニケーションが苦手
人混みが苦手な心理は、コミュニケーションが苦手な性格が関係しています。大勢の人が集まるイベントでは、隣の人と話をしなければならない場面もあるでしょう。
たとえばレジの長い行列。自分の後ろの人に「どうして時間がかかるんでしょうね」と話しかけられるとドキドキしてしまいます。
知っている人ですら、自分から話しかけることがないシャイな人は、知らない人にいきなり声をかけられるとどうすればよいかわかりません。返事しても声が小さくて、相手が不思議な顔をして去っていくケースもあるでしょう。
他人の視線が不安
人混みが苦手な理由は、他人の視線が必要以上に気になるためです。大声で笑う人がいると、自分のことを笑っているのかもしれないと不安になります。
そのため人混みに行くと、周囲の人の視線を追いかけて自分を見ていないか確認。目が合う人がいたら、その場にいるのがとても不安になるはずです。
他人の視線が気になるのは、自分をどう評価しているか気になるから。洋服のセンスや顔、持ち物など、細かいところまでじっくりと観察されている気がしてきます。
万が一のことを想定して怖くなる
人混みの多いところでもし地震が来たらどうしよう、行列に並んでいていきなりトラブルが起きたらどうしようなど、悪い場面ばかりイメージしてしまい自分を怖がらせています。
世の中では、あらゆる出来事が毎日起こっていますよね。他人ごととは思えない内容も、よく目にします。人混みが苦手な心理は、まさかの事態に出くわさないよう自分を守っているためなのでしょう。
ありえないようなことばかり考えるので、近くに出かけるのも不安になってしまいます。
騒音やニオイなどが嫌
人混みが苦手な心理は話し声や音楽、体臭や香水のニオイなど、他人から発生されるものが不快に感じるためです。人によってはとても敏感で、自分の置かれた環境に五感を使って反応する可能性があります。
色々なことが気になると頭が疲れるだけでなく、ストレスにもなるでしょう。人間は危険な場所に行くと自然と防衛機能が働き、体があらゆる情報を収集します。
音やニオイ、光などは早く察知して一歩先を考えるので、他の人以上に神経がすり減ってしまうかもしれません。
知らない人に触れたくない
人混みに行くと知らない人の体とぶつかったり、吐息が顔にかかったり、急接近して困る場合があります。混雑しているから仕方ないと思うのが普通ですが、人混みが苦手な心理が働くと余計に気になってしまうのです。
スキンシップは、よほど信頼できる人でないと不安。他人と肩が触れただけで、相手に攻撃されているのではないかと怖くなる人もいるでしょう。
触れたくない、または触ってほしくないと思うのは自然な気持ちですが、状況によっては我慢しなければならない場面があります。
スポンサーリンク
人混みの苦手を克服する方法
人混みを避けて暮らすのは限度があり、どうしても混雑しているところに行かなければならない場合、無理やり我慢すると本来楽しめることが見えなくなってしまいます。
では人混みが苦手な心理が働く人は、快適に暮らすためにどうすればよいのか解決策をご紹介しましょう。
深呼吸しよう
人混みが苦手な人の中にははっきりとした要因があり、ただ不安になるだけでなく、とても緊張してしまうなどの症状で悩むリスクもあります。
このような心身の変化を起こさないためにも、人混みに行く前や人混みにいる最中には、ゆっくりと深呼吸を繰り返してください。
深呼吸すると、副交感神経が優位になる可能性がありますので、イライラや恐怖なども軽減されるかもしれません。家を出る前に、瞑想して行くのもよいでしょう。
家に戻ったらゆっくりとする
嫌なことを無理やりすると、どっと体が疲れます。その状態でさらに忙しく生活したり、苦手な物ごとをしたりすると、自分の頭の中できちんと処理ができなくなってしまいます。
人混みが苦手な心理が働く人は、混雑するところから帰ってきたら、ゆっくりとストレス発散してください。人によって快適に感じる環境は異なりますが、アロマセラピーや入浴、映画鑑賞など、不安を頭から取り除く工夫をしてみましょう。
ゆっくりと落ち着くとメリハリがつくので、人混みに行った後は自分の好きな物ごとができると、ご褒美を決めてもよいかもしれません。
人混みをできるだけ避ける
買い物や旅行、車の運転や駅、学校など、どこに行っても無人の場所はありません。人混みが苦手な人は平穏な場所を好む傾向があり、一人でも誰かがいると急に不安になってしまいます。
自分の苦手を知るのは改善のための第一歩ですが、あらゆる技術が進化している今の時代、できるだけ人混みを避けて暮らすのは不可能です。
たとえば買い物はネット通販を使う、夜勤の仕事をするなど。人気スポットは混雑状況が、リアルタイムでSNSにて発信されるケースもあります。
少し面倒ではありますが、事前の準備と情報収集により、快適に感じる環境を見つけて生活してみましょう。
短時間で切り上げる
人混みが負担に感じるのは、多くの人に共通する点です。肉体的にも精神的にも辛い時は、できるだけ早めに用事を切り上げて家に帰ること。
たとえば混雑しやすい時間帯がわかっている場所なら、タイミングよく到着してできるだけ多くの人に出くわさないよう計画しましょう。
たとえば外食ですが、ランチなら12時過ぎから1時過ぎは、昼休み時間と重なるのでどこのお店も混雑が予想されます。それなら2時過ぎにランチするなど、短時間で効率よく行動できるように事前の準備が必要ですね。
音楽を聴く
観光スポットに行くと、どこを見ても人だらけ。連休などの休みがぶつかると、さらに混雑は避けられなくなります。知らない人に囲まれるのは快適ではありませんので、少しでも自分の世界を作るなら、イヤホンやヘッドホンをつけて音楽を聴きましょう。
目をつぶると、そこは自分一人だけ。外の世界を頭の中で切り離し、快適な空間を作ってください。スマホの動画を見たり本を読んだり、人混み以外のことに意識を集中させると楽になるでしょう。
また人間ウォッチングして、自分だけの楽しみ方を見つけてみるのもコツです。
まとめ
人混みが苦手な心理は決して特別なことでなく、誰でも苦手に感じる内容です。極端に恐怖心などを感じる場合は、必要な時以外は出かけないこと。
自分の苦手分野と正面から向き合い、なぜ嫌なのか客観的に判断するのもよいかもしれません。人が多いと刺激的な空間になり、気分が盛り上がるというメリットも期待できます。よい面も考えながら、自分ができる改善策から少しずつ始めてみませんか。