14Sep

損得勘定で動く人の心理は、本人にはメリットがあるかもしれませんが、周囲との調和を乱す厄介な存在でもあります。人は誰でも「損」ばかりは嫌ですよね。
だからといって得なことだけを選ぶのは、批判の対象になるのも当然かもしれません。そこで今回は、損得勘定のある人を心理的に考え、理由や原因についてご説明していきましょう。
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損得勘定がある人の心理について
得か損か、そんなことを基準にして全てを選択する損得勘定で動く人。それには必ず理由があり、心理的なことが関係している可能性があります。
向上心がある
損得勘定で動く人は、心理的に自分をもっと高めたい願望があり、マナーよく生活していればとても向上心のある人にも見られています。
しかしそのレベルが高すぎて、複雑な手段によって自分を向上させるため、メリットになることしかやらないのです。職場によくいるこのタイプ。
自分がどの人のために仕事を頑張れば昇進できるかと、いつも考えているでしょう。損得勘定がある人は、社会生活の中では立ち回りが上手い傾向があります。
同僚から依頼された仕事は手を抜き、上司から頼まれたことであればしっかりとこなして、スポットライトを浴びようとしています。
見返りを求める
損得勘定のある人は、心理的にご褒美をもらいたい願望が強い傾向があります。見返りがないことは一切興味がなく、ボランティア精神がない人ともいえるでしょう。
人は単独で生きることはできず、家族や友人、会社の仲間など、あらゆる単位ごとに他人と支え合って生きています。損得勘定で動いてしまう人は、人から何かしてもらって当たり前という考えがあるもの。
逆に「人のために何かやってあげる」と、少し上から目線で物ごとを見る癖もあるでしょう。でも本来自分の努力とは、すぐにご褒美があるわけでなく、時間をかけて運がよければ目に見える形で戻ってきます。他人への思いやりがないと、表面的な付き合いになってしまうはずです。
特別意識がある
損得勘定がある人は、心理的に自分が他の人よりも優れていると思っているため、自分の労力が高く評価されるべきと思っています。
たとえば友人の引っ越しの手伝いをお願いされた場合。仲間と一緒に協力して引っ越しを終えた後に、食事をご馳走してもらったり気持ちとしてお金をもらったりする場合があります。
こういう時、相手が友人でも自分は特別扱いされると思っているため、期待通りの見返りがないと人間関係にも不満を抱いてしまいます。
このタイプは自分勝手に振る舞う傾向があり、結果的に計算高くなってしまうのです。
損するのが嫌い
損をするのは誰でも嫌ですが、世の中で起こること全て自分にメリットがあるように動くわけではありません。損得勘定がある人は、心理的に「損」することに対して、不安や恐怖を抱く傾向があります。
その理由は過去に辛い経験をしたためで、ずっと印象に残っているのかもしれません。たとえば大金が入っていたお財布を落とした、旅行先でスーツケースを盗まれたなど。
物質的なダメージを受けると、心にもぽっかり穴が開いてしまうでしょう。損するのがとても嫌いなので、他人のために何かしてあげることも少なく、冷たい人に見える場合もあります。
節約家である
たった10円を節約するために、離れたスーパーまで買い物に行く人。損得勘定がある人は、自分が金銭的に損したくない考えがあるため、他人からケチだと思われている可能性があります。
プレゼントをもらってもお返ししない、食事をご馳走してもらう時は一番高い料理を選ぶなど。「お得」「セール」「半額」という言葉が大好きで、ケチと呼ばれてもしっかりとお金を貯めたい性格です。
その理由は将来に不安を抱いていることも心理背景にあるので、人間関係を悪くしないよう生活しなければなりません。
慎重
損得勘定で動く人は、心理的に慎重に動く傾向があります。自分にとって得か損か、必ず考えてからアクションを起こすため、失敗することは少ないでしょう。
しかしそれはあくまでも、自分にとってのよい結果。周囲を抑え込み自分のメリットしか考えないため、狡く生きる人に見えるかもしれません。
損得勘定が土台にある慎重派は賢いので、損しそうな時は逃げ腰になったりすぐに諦めたりする傾向があります。
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損得勘定の心理で動く人との付き合い方
これなら得、あれは損。そんな自分の基準で常に生活するには、周囲と上手くなじめない場合もあります。しかし会社や友人など、周囲には必ず損得勘定で動く人がいますので、ぶつからないよう上手く付き合うコツについて考えてみましょう。
相手のこだわりを理解する
損得勘定は金銭的なことだけでなく、人間関係への損得や自分の将来のためなど、あらゆる分野に共通します。付き合いにくいと感じる損得勘定のある人。
相手が損得にこだわる分野を、まずは判断してみましょう。買い物の時、やたらと金額を気にする人なのか、それとも付き合う相手を選り好みする人なのか。
得したい部分が見えてくると、今後の付き合いで用心するべきジャンルがわかってきます。
個性だと理解する
世の中には自分の固定観念に反するさまざまな人が存在しますので、相性が合わない人がいても当然ですよね。世渡り上手な損得勘定で動く人は、はたから見ると決して気持ちのよい存在ではありませんが、そんな人がいるのは自分のせいではありません。
視野を広くして、それもその人の個性や考え方だと納得できれば、相手の行動が気になることは減るでしょう。振り回されないよう、自分のペースを維持しながら付き合ってくださいね。
お返しする
損得勘定がある人は相手の立場を考えないため、自己中心的な印象があるでしょう。自分の時間が無駄になることはやらない、いつも助けてあげてばかりの人とは付き合わないなど。
自分にとってメリットがない内容は極力避けています。付き合い方のコツとしては、お返しを意識すること。些細なことをお願いしても、必ずわかるようにお礼をしましょう。
「ありがとう」だけでは通じない場合もありますので、ジュースを1本買ってあげるなど、特別なことをすると喜ばれます。
距離を置く
損得勘定のある人は猜疑心が強いので、信頼関係を築くまで時間がかかります。まずは相手を疑ってかかるので、そんな態度が不快に感じる人とはすぐに離れてしまうでしょう。
人を信頼しない性格で、しかもメリットだけを考えるのはとても自分勝手ですよね。相手のためを思って何かしてあげても、このタイプの人は自分の価値観に見合う見返りがないと「損」する相手とみなしてしまいます。
ストレスが溜まる人なら、無理して付き合わないのもひとつの方法。職場の人なら、必要最低限の付き合いだけにするとよいかもしれません。
悪用されないようにする
恋人関係でも、損得勘定が気になるケースがよくあります。誕生日のプレゼントを買ってもらい、お返しに相手の誕生日に半額程度のものしかあげない人、いつも奢ってもらいお礼をしないなど。
身近な人がいつも損得ばかり考えるようでは、どうしても振り回されてしまいますよね。そんな時は相手に悪用されないよう、嫌な時ははっきりと断ること。
目で見えない形の感謝や思いやりなどが通じない人とは、いつまで経っても平行線状態です。そんな時はきちんと二人で話し合い、悪いところを指摘してあげるのもよいでしょう。
まとめ
損得勘定は特定の人だけでなく、誰しも多少はあるはずです。得したがる人にならないためには、相手への思いやりが何よりも大切かもしれません。メリットだけを考えていると、いつか大きな損をしてしまう可能性もあるので、時には人に尽くすのも重要なのです。